2015RSNAレポート

【RSNA2105 -Education Exhibit- Award 受賞報告】

 三井 宏太
地方独立行政法人佐賀県医療センター好生館 放射線部

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発表演題の前で

  第101回目のRSNA2015-Education Exhibitにおいて、”Magna Cum Laude”を受賞できたことを大変嬉しく思います。私自身初めてのRSNAで、acceptされただけでもかなり興奮しておりました。そして数多くの素晴らしいポスターが並ぶ中で、まさか自分がAwardを受賞し、またその中でもこのような名誉ある賞を頂けるとは夢にも思っていませんでしたので、大変驚いております。

本演題(Cerebral Disease: Optimal imaging method for preoperative 3DCT -Arteriovenous separation scanning method-)では、脳疾患術前CTに求められる画像(情報)や動静脈分離を目的とした撮影方法、3D再構成の際に必要となるテクニック(再構成方法やサブトラクション方法)を提示しました。

今回、最も強調したかった内容は動静脈分離撮影を行うための造影テクニックで、特に昨今日本で注目を浴びているTest Bolus Tracking(TBT)法に焦点を置きました。

entrance

会場エントランス

できるだけわかりやすく、理解しやすいスライドを心がけ、図表や動画を織り交ぜながら、また当館で研究しているTBT法のモニタリング位置を静脈とするポイントなどを含めました。臨床画像も、目に留まるようなインパクトがある画像(画論 The Best Image 2014 入賞画像など) を選んだのが幸いして、この評価に繋がったのかもしれません。

日本発信のテクニックがこのように評価される事は大変光栄なことであり、日本の診療放射線技師の技術力(研究)を示すことができ嬉しく思います。

今回初めてRSNAに参加して、その規模(機器展示会場、演題発表の部屋数、参加者数)に驚きっぱなしでしたが、数多くの素晴らしい演題を聴講することができましたし、多くの先生方とも知り合うことができ、とても良い経験をさせて頂きました。この経験をfeedbackできるように、またRSNAで演題発表ができるように日々の臨床や研究に取り組みたいと思います。

そもそもこの研究は、第5回九州CT研究会でJCHO北海道病院の山口隆義先生のご講演を聴講したことに始まります。紛れも無くそこが私のターニングポイントで、そこから研究を重ね、九州内の研究会や学会等で、様々な先生方にご指導頂きました。山口先生をはじめご指導頂きました先生方、本当にありがとうございました。更なるご指導の程よろしくお願いします。

最後になりましたが、九州のCTグループを牽引して頂いている産業医科大学病院の小川正人先生に重ねて感謝申し上げます。

今年参加した日本のCTグループ

今年参加した日本のCTグループ